A様邸 (新築 鶴岡市田代 2012)

A様邸は、ご夫婦とおじいさんの3人家族。日々の生活動線等を考えながら慎重にプランニングを進めた。買い物をした荷物や生活ごみなど、下足を履いたまま玄関、キッチンを行き来できるように玄関脇のシュークロークは、キッチンからも出入りができるようになっている。地域柄、親せきや地区の人達が集う機会が多い為、和室は絶対必要というご夫婦の要望で、限られたスペースにリビングからの続き間で和室を設けた。結果、キッチンから和室まで真っ直ぐなため、コミュニケーションもとられ配膳もスムーズにできる動線が確保された。キッチンはロールスクリーンで目隠しすることができ、来客によって対応できる。中二階に設けた大収納スペースは、当面帰省したお孫さんたちの遊び場となりそうだ。季節ごとの日射角度に合わせ、夏の日差しをさえぎり、冬の日差しを室内に取り入れられるよう屋根の軒の出を調整したり、窓の高低差と空気の温度差を利用し窓からの自然な通風を確保したり、“自然を自然なままに利用するパッシブデザイン”を取り入れた。

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